果樹園のご家族の皆さん、デメンさん方が温かく迎えてくださり、サクランボのもぎや選果の仕事を易しく教えてくれました。間違いもちゃんと指摘してくれたので、初心者の私でも安心して作業できました。もぐ時もかごから出してパックに詰める時も、本当に優しく触れていたのが印象的で、愛情を持って仕事をされている姿に感動しました。
集中力が必要なので、休憩時間を設けてくれて、お母さんの淹れてくれたお茶やコーヒー、暑い日はおいしい湧水を飲みながら、みんなのお話を聞くのが楽しかったです。夜ごはんは、自家菜園の野菜やおいしい魚で、北海道の家庭料理を教えてもらうのが楽しみで、毎日おいしくいただきました。
ケーキ屋さんで働いていた私にとって、おいしさはもちろん、果樹園の宝石のようにキラキラしていたさくらんぼ、色づき始めたプラム、まだ小さくて可愛かったぶどう、大好きなフルーツに囲まれた景色は本当に美味しくて、心に残っています。
私は、30代で初めてボラバイトのことを知り、馴染めるかなという不安や、マイペースなので迷惑をかけてしまうかもという心配がありましたが、やってみたいという素直な気持ちに向き合えたことで、仕事に対する姿勢、これから生きていく上で大切なことを教えていただきました。
恵まれた環境を用意してくださったことが大きいと思いますが、自然の中での生活や仕事は、とても心地よく、色々なことをゆっくり感じたり、考えたりする大切な時間になりました。
初めて知った仁木町が大好きになり、果樹園-onkでの3週間は一生の思い出になりました。関わってくださったみなさん、ボラバイトのみんなへの感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。