2019/4/27~5/6 女性 30歳

私は、普段は大阪の街中でエンジニアとして働いていますが、長期休暇の間は普段できないような体験がしたくて、ボラバイトをはじめました。
2019年のGWにお世話になり、楽しく貴重な経験となりました。

さて、他にもたくさんのボラバイト先がある中で、なぜ私が選んだかというと、いくつかの理由があります。
そして、それらの理由のために、私自身「また行きたい」と思っているし、農業大好き、自然が大好きな方にはぜひオススメできると思っています。

ひとつは、職場の雰囲気が明るく、園地での仕事も楽しく、気持ちのいいお仕事が体験できたことです。
まず、社員の皆さんは、笑顔で挨拶をかけあいます。これが普段の私の環境では「当たり前」ではなかったですから、驚きましたし、「大人になっても気持ちのいい挨拶は、こんなにいい気持ちになるもんだな」と思ったものです。
園地では、「花付け」という人工受粉の作業、「摘果(程よい実成りにするため余分な実を切り落とす作業)」、他にも様々な作業をしました。
どちらも一見簡単そうに見えて、後の経過に関わってくるし、期間も限られているため、一人一人が真剣に作業に取り組んでいきます。
特に、私の場合は、花付けした後の経過を摘果の時期に見ることができたので、感動もありつつ、「あぁ、あの時ここに気をつけていたら良かったな」と思うことも多く、また次来たい気持ちが高まりました。
体を動かす作業ですから、ダラダラをすることはなく、一日終わった後は、疲れながらもスッキリとした気持ちになります。

次に、寮での生活や、高知県ならではの過ごし方が楽しかったことです。
ボラバイター寮は、設備が新しくて過ごしやすく、仕事以外の時間は、自然の中でのんびりゆったりと過ごすことができました。
宿毛ならではのポイントとして、スーパーの鮮魚 ( 特にお刺身 ) の輝きが全然違います。働いた後のご飯がおいしいんです。
周辺には温泉や釣りができる港もあったり、夜中は満天の星空だったり、インドアであれば、寮でパンを焼いたり、お菓子を作ったり、木工する人もいたりと、普段ならできない体験が何でもできます。
特に、GW期間では約20名のボラバイターの方との出会いがあり、今でもたまに連絡を取り合ったり、飲みに行くような繋がりも広がりました。
現地の方々は「何もないところ」と仰っていましたが、私からすると、「都会にはないものがたくさんある」ところでした。

そして、一度参加すると、自分達がお世話させていただいた柑橘たちがどのように成長していき、収穫されるのだろうかと興味が尽きなくなってしまいます。
やはり農業好きで選んだというのが根からあったため、一つ一つの作業や、聞かせて頂くお話が興味深いです。
実際に携わったのは短期間ですが、その中でも一筋縄で行かないところと、手をかけた分労力が反映される所が両方感じられるのが農業の醍醐味なのだなと思いました。
また、本職エンジニアとして、自分の普段の仕事をどういった分野に活かせるかを考えたりもします。
しかしこれは、同じ場所に閉じこもっていては、どうしても刺激が少なくなってゆき、妙案が浮かんでこないことなのです。
作業の中で、「もしここにこういう技術が使えたら、もっとこんな価値が生まれるのかな」と思うことも多いのです。

もちろん、慣れない園地での作業は、体力的に消耗することも多いです。
しかし、普段運動しない私でも、コツコツと取り組める作業ばかりで、社員の皆さんが、無理な作業はしないように、休憩時間や冷たいお茶の支給など、頑張って働ける環境作りをしてくださっています。
( ちなみに、運動量はやはり多いので、ボラバイトから帰ってきて体重計に乗ると、体脂肪率が減っていました(笑) )
また、収穫したものの商品にはできない作物( 初夏~夏は夏小夏や夏文旦 )をいただくこともありましたが、疲れた後に甘くて酸っぱい柑橘を頂くのは格別でした。
そんなこんなで、街中の仕事とは違って、体力的にはどんなに疲れても、それ以上の宿毛パワーをもらって帰阪しています!

また、次に皆さんと会えることを楽しみにしております!